、君がこれを読むとき
僕らは君のそばには、いないね。
ゴメン。
だけど信じて欲しい・・・。
いつでもどこにいても、
を、愛してる。
Dear...
放課後の談話室、佇むのは私だけ。
フレッドとジョージのド派手な逃走劇。
私の手元に残されたのは、ふたりからのメモ。
彼らがコトを起こした直後、が運んでくれた。
手紙と呼ぶにはあまりにも短くて、走り書きで。
彼らの消えた空を、ただぼんやりと眺めるしかなかった。
窓から見える夕日の色は、双子の髪と同じく燃えるような赤。
それはあまりにも綺麗すぎて。
ぼんやりと眺めていると、その情景はにじみ、ぼやけてしまった。
* * *
何年ぶりだろう。
懐かしい、夢を見た。
ホグワーツに残された、あのときの私。
胸に残るのは、さみしさと、切なさ。
うっすら頬を流れた涙を拭き、ベッドから起き上がる。
目が覚めれば、いつもの朝・・・のはずだった。
それなのに。
ベッドのサイドテーブルには、あの時と同じ、メモ。
「うそ・・・で、しょ?」
神様、お願い。
夢なら、醒めて。。。
END