私はスキ。
もちろんそれが、フレッド、あなたとなら。
Which do you like?
夕闇の迫るホグワーツ。
多くの生徒は夕食の宴を楽しみ、その余韻に浸っている頃。
忘れ去られたある部屋で、愛をささやきあう恋人たちが、一組。
「んッ・・・あ、ん。。。はぁっ!」
こらえても、かみしめても、くぐもった声が漏れてしまう。
体中が、熱い。
「我慢しなくていいよ、。大丈夫だから。」
フレッドの唇が、右側の柔らかなふくらみについた突起をついばむ。
舌先がまとわりついては離れ、その感触を楽しんでいるようで。
生暖かく柔らかなそのタッチは、否応がなしに悦楽の階段を登らせる。
左の突起は、リズミカルな人差し指と親指の動きに反応して、すでに
硬くなっていた。
「でも、フレ・・ッド、っん!」
ひんやりとした感覚が、内股をはう。
フレッドの右手が、そっと最後の一枚をはぎとる。
時間をかけ、執拗に攻めたてられたからか、その場所はすでに蜜が滴り
フレッドの二本の指を容易に受け入れた。
「、下のお口は正直だね。もう、こんな、だよ?」
クチュクチュと、淫靡な水音が部屋中に響く。
私のなかで、フレッドの指が妖しく動きまわる。
内壁を、ゆっくりとこするように。
そしてある場所を探し当てたのか、その長い指が曲げられた。
「ひぃっ、ぁン!!」
ひときわ大きな吐息が、漏れる。
ナカの快楽とは別に、フレッドの親指が敏感な場所も同時に刺激する。
左手はといえば、その間も休むことなく胸の突起をつまむ。
「ココ、気持ちイイだろ? の感じる場所!」
「だ・・・らっめぇ! んっぅ、ぁは」
否定の言葉を口にしながら、押し寄せる快楽には敵わない。
自然と腰が、動く。
溢れだした蜜は、すでにシーツをぬらしているだろう。
「もぅ、フレッド・・・お願ぁい。」
「じゃぁ、どっちが好きなのか。ちゃんと答えてよ、。」
この状況で、ソレは酷というものなのに。
困る私の顔を、嬉しそうに見つめるフレッドは、やっぱり悪戯大王。
「んッふぅ。・・どっちも・・・スキぃ。」
「え? それじゃわからないよ。僕のナニが好きなの?」
「フレッドの・・・。」
ニヤリと笑みを浮かべつつも、攻めたてるその手は一向に緩まなくて。
フレッドの首に腕を絡ませ、彼の耳元で、答えを告げた。
「わかったよ、。」
刹那、下腹部に広がる圧迫感。
熱い鼓動が、私の中に伝わる。
少し曇った天窓から、星空が覗いて見えた。
フレッドを受け入れ、押し寄せる快感に身をまかせて瞳を閉じる。
ふたり一緒に、感じるのが、好き。
フレッドの体温を、香りを、汗ばむその肌を、全てを感じていたいから。
「僕の指と、僕自身。はどっちがスキなんだい?」
「どっちだと思う?」
「じゃぁ、試すまで!」
試すまでもなく、答えは最初から決まっていたのに。
フレッド。
あなたの全てが、スキ。
END